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トップページ >  これで解決!あなたのギモン >  COPD >  急性増悪(ぞうあく)について

急性増悪(ぞうあく)について


急に症状が悪化することを
COPDの「急性増悪(きゅうせいぞうあく)」と言います。
この急性増悪を理解し、有効な予防対策を身につけて下さい。

急性増悪ってなに?

セキ・たん・息切れの急な悪化を「急性増悪」と呼びます!
COPDの患者さんは個人差がありますが、常に咳(せき)・痰(たん)・息切れを自覚されています。
カゼ・インフルエンザ・天候の変化・過労をきっかけに、それまでに比べて急に症状が悪化することを急性増悪といいます。なお、増悪は「ゾウオ」ではなく「ゾウアク」と読みます。急性増悪の具体的な症状は
  • 咳が増える
  • 痰の量が増える
  • 痰の色が濃くなる
  • 息切れが強くなる
COPDが軽症の患者さんでの年1回、重い方では年2~3回程度の急性増悪を起こします。これまでに比べて「いつもと違う」と思った時にはすぐに受診しましょう!

急性増悪の原因


急性増悪はなぜ「コワイ」?

入院・人工呼吸器の装着、そして時に命に関わることがあります!
急性増悪を起こすと咳・痰・息切れを強く感じるとともに、肺および身体全体の状態が悪化します。その結果、以下のような治療が必要となります。
  • 酸素吸入
  • 抗生物質の点滴
  • 安静・水分栄養分の点滴
また、心臓(心筋梗塞・心不全)、腎臓(腎不全)、脳(脳卒中)などのいわゆる重い余病を併発することが少なくありません。そして、さらに肺の働きが低下すると生命を維持するために「人工呼吸器」の装着を要することもあります。このように急性増悪は肺および全身に重大な悪影響を及ぼす危険性が高く、急性増悪を起こした10人の患者さんのうち、1人が生命が危機的な状態に陥ることがわかっています。


対策を教えて!

禁煙、治療薬の継続、運動、ワクチン(インフルエンザ・肺炎球菌)接種が予防対策です!
急性増悪を予防する対策として
  • 禁煙
  • 安定期の治療の継続
  • 運動
  • ワクチンの接種
以上があります。

タバコの煙には数多くの有害物質が含まれており、気道に悪影響を及ぼします。禁煙は病気の進行を抑えるとともに増悪を予防するためにも重要です。安定期の治療薬である各種の気管支拡張薬(スピリーバ、セレベント、ホクナリンテープなど)、吸入ステロイド薬との合剤(アドエア)による治療を続けることにより増悪を減らすことが証明されています。また痰の切れを改善する去痰薬(ムコダイン)も増悪を抑制する効果があることが報告されています。
ワクチン接種には、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの2種類があります。インフルエンザは急性増悪の原因となるため、ワクチンの接種が重要で、増悪による死亡率を50%減少させることが報告されていますので、すべてのCOPD患者さんにお勧めしています。また、肺炎球菌も増悪の原因となりますので、同じく接種をお勧めしています。

もっと知りたい【COPD】について

  • COPDってなに?
    COPDは肺の生活習慣病で、タバコを吸っている方・吸っていた方には特に重要な病気です。

  • COPDの治療の基本
    これまでは、治らない恐ろしい病気と言われていましたが、現在では予防と治療が可能な病気となっています。

  • 禁煙外来のご案内
    一人でツライ思いをしながら禁煙に立ち向かうのではなく、私達と一緒に禁煙に挑戦しましょう。


これで解決!あなたのギモン

静岡県浜松市中央区初生町381-2 交通アクセス
電話:053-430-5111
呼吸器・アレルギー専門クリニックです!
クリニック開院後、10,000人以上の呼吸器(気管支喘息・せき喘息・COPDなど)ならびにアレルギー(花粉症・食物アレルギーなど)の患者さんの診療に携わった経験に基づく「専門的な医療」を提供いたします。