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どんな病気?


  • 「毎年、花粉症の時期は本当にツライ」
  • 「私は一年中!ツライ」
  • 「花粉症って治らないの?」

こんなアレルギー性鼻炎・花粉症に関するあなたの疑問を解決します!


Q アレルギー性鼻炎とは?

A 花粉・ダニ・動物のフケなどに鼻が過敏に反応する病気です!

ヒトにとって、本来無害である物に対して過敏に反応するのがアレルギーです。

このアレルギー反応が「鼻」に起きる病気がアレルギー性鼻炎です。
そして、そのアレルギーの原因が、スギを始めとした花粉の場合を「花粉症」と呼んでいます。
(なお、アレルギー反応を起こす原因物質をアレルゲンと呼んでいます。)

アレルギー性鼻炎の患者さんは増加の一途を辿り、日本人の4割がアレルギー性鼻炎であることが判明しています。
  • いつも鼻をすすっている(意識的にあるいは無意識に)
  • くしゃみがよく出る
  • 鼻がのどに垂れてくる
  • 臭いがよくわからない
あなたは、こんな症状で困っていませんか?


あなたのその「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」はアレルギーかもしれません!


Q 原因は何ですか?

スギ以外にもイネ科・秋の雑草の花粉、ダニ、動物のフケ、カビ、昆虫など様々

アレルギー性鼻炎の原因、つまりアレルゲンには、
  1. 花粉系
  2. ハウスダスト系
  3. 動物・その他
日本では、春先のスギ花粉以外にも一年を通じて色々な花粉が飛散しています。

ハウスダストは家の中のホコリのことですが、主な成分はダニ(フン・死がいを含む)となっています。
私の家はいつも掃除しているからダニなんていない!」と言われるかもしれませんが、どんなにキレイにお掃除をしても、必ずダニはいます

その外にもアレルギーの原因になるのが、ペットのネコ、イヌ、ハムスター、インコなどの鳥です。また、台所に潜んでいるゴキブリ、水回り・湿気の多いところのカビもアレルゲンとなります。

ダニ

スギ花粉

ネコのフケ・毛

イヌのフケ・毛

カビ

ゴキブリのフン


私のアレルギーの原因はなに?

アレルギー性鼻炎の患者さんでは、アレルゲンに対して過剰に反応する抗体(こうたい)と呼ばれている物質(正式には、IgE:あいじーいーと呼ばれています)が血液の中を流れていて、体内へのアレルゲンの侵入を常に監視をしています。
そこで、アレルゲンが体に入ってくると、血液中の抗体と結合して、アレルギー反応(目がかゆい、くしゃみ・鼻水、せき、じんま疹等)が引き起こされます。

自分は何に対して過剰に反応しているのか?」、つまり、アレルギーの原因は、血液中のアレルゲンに対する抗体(IgE)を調べることにより特定できます。

自分のアレルゲンを知って、なるべくアレルゲンを避ける工夫をしましょう!

Q どんな症状がでるの?

A くしゃみ・鼻水・鼻づまりが三大症状ですが、かなり個人差があります!

鼻の本来の防御反応

  • ムズムズ:鼻に異物が入ったことを認識する
  • くしゃみ:異物を外に勢いをつけて出す
  • 鼻水:表面に着いている異物を洗い流す
  • 鼻閉:異物が体の奥に入ってこないように通りを狭くする

つまり、本来これらの反応は、ヒトの重要な防御反応なのですが、アレルギー性鼻炎では、有害ではない物質(花粉・ダニ・動物のフケなど)のアレルゲンに対して鼻が過剰に反応してしまう病気です。

なお、「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」には、かなりの個人差があり、「私は、くしゃみ・鼻水」「自分は鼻づまり」「全ての症状があって辛い…」と異なります。
ツラさは人それぞれ

鼻がムズムズ

ハクしょーん

ズルズル

ボーっ


同じアレルギー性鼻炎でも、症状の出方は、一人ひとり違います


Q「花粉症」は春だけじゃない?

A 一年を通じて、色々な花粉が関連します

日本では一年を通じて「50種類以上の花粉」が飛んでいます!
花粉症と聞くと「春の病気!スギ花粉症でしょう」と思われる方が多いのではないでしょうか?

実は、春以外にも色々な花粉(日本では50種類以上の花粉が原因となります)によりアレルギー性鼻炎は発症します。2~5月以外も、「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」のある方は、スギ花粉以外のアレルギー性鼻炎の可能性があります。

自分の住んでいる地域では、「いつ頃、どのような花粉が飛んでいるのか」を知っておくことは、花粉症の予防として最も重要です。

当クリニックが所在する東海地区では、スギは2月~4月末、ヒノキは3月~5月中旬となっております。
また、イネ科(カモガヤ・ハルガヤ・オオアワガエリ)は、「稲」として秋をイメージしがちですが、5月~9月中旬(5~7月が主)までとかなり長い期間飛散しています。
秋の代表的な雑草(ブタクサ・ヨモギ・セイタカアキノキリンソウ)は8月~10月となっております。

Q 毎年症状が違うのはなぜ?

A スギ花粉の飛散する量は「前年の天候」により決まっています!

スギの花粉は7月頃から発育し始め10月には完成します。

花粉の生育は天候に左右され、7月~10月に日照時間が多く、雨が少ないと沢山の花粉ができます。

つまり、梅雨に雨が少なく、晴れた夏の日が多いと、翌年の春には大量のスギ花粉が飛散することになります。
梅雨が短く、夏に猛暑日が続いた翌年は要注意ということになります。

また、花粉の生育には、表年と裏年と言われる年単位の周期があります。表年は花粉の生育が良好で、裏年は、逆に花粉の生育が少ない年となります。今シーズンが表年になるのか、裏年になるのかも、花粉の飛散量を左右する重要な要素となります。


前年の夏に晴天が続くと、翌年にはスギ花粉は大量に飛ぶ可能性が高い!

Q 花粉症がセキの原因なの?

A 「後鼻漏(こうびろう)」のセキの原因の可能性があります

アレルギー性鼻炎の患者さんの主な症状は「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」です。

一方、「花粉症の時期には、セキもでます」という方も少なくありません。
鼻水は、鼻の穴から前の方に垂れて場合と、のどの奥の方に垂れ込む場合と2つの鼻水の通路があります。
この内、鼻水がのどに垂れ込むことを「後鼻漏」(こうびろう)と呼んでいます。後鼻漏では、垂れてきた鼻水がのどを刺激したり、垂れてきた鼻水を外に出すために、セキ払いが誘発されます。

夜寝ている間は、姿勢(特に仰向け)と重力(鼻水が喉の方に垂れてくる)の影響で後鼻漏が起きやすく、夜中にセキで目が覚めたり、朝起きてからのどに溜まった鼻水を出すためにセキ(あるいはセキ払い)が起きやすくなっています。

アレルギー性鼻炎の治療でセキが治った場合には、後鼻漏がセキの主な原因であった可能性が高いと考えられます。

Q 花粉症と喘息は関連あるの?

A 花粉症と「咳喘息」「気管支喘息」は大変深い関連があります!

「アレルギー性鼻炎・花粉症の治療を受けているのに咳が止まらない!」

そんな方は後鼻漏以外の原因が疑われます。

鼻と気道(気管・気管支)は空気の通り道としてつながっているため、両者には密接な関連性があります。

  1. アレルギー性鼻炎の患者さんは、喘息を発症しやすい
  2. 喘息の患者さんの多くはアレルギー性鼻炎を合併している

アレルギー性鼻炎の治療を受けているにもかかわらず、咳が続くために当クリニックを受診された患者さんでは、咳喘息あるいは気管支喘息が最も多い原因でした。

また、これまで自分が診療させて頂いた喘息患者さんの調査結果では、多くの喘息患者さんがアレルギー性鼻炎を合併していました。

花粉症の治療を受けていても咳が続く場合には、専門の呼吸器科を受診する事をお勧めします!


もっと知りたい【花粉症】について



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静岡県浜松市中央区初生町381-2 交通アクセス
電話:053-430-5111
呼吸器・アレルギー専門クリニックです!
クリニック開院後、10,000人以上の呼吸器(気管支喘息・せき喘息・COPDなど)ならびにアレルギー(花粉症・食物アレルギーなど)の患者さんの診療に携わった経験に基づく「専門的な医療」を提供いたします。